こんな人にオススメな記事です。
- 自由すぎる子供の幼稚園選びに迷っているママパパ
- 集団生活大丈夫かな?と少し不安な子供の幼稚園選びに困っているママパパ
三兄弟のうち一人が現在、小学校の特別支援級へ通わせているなみです。
今回は発達障害と診断されていないけれど、少し気になるグレーゾーンな子供の幼稚園選びについて解説します。
うちの子、周りの子と違うかも・・・
集中力がない、児童館で紙芝居や人形劇を見に行っても一人で違う遊びをしている、言葉が遅いかもしれない、癇癪が酷い、こだわりが強い・・・・
集団生活、大丈夫かしら・・・?
子供の幼稚園選びは、不安でいっぱいですね。
子供の状況を素直に伝えたら、幼稚園、保育園に入園を断られるかもしれない
検査などした方がいいの?
どこの幼稚園や保育園も受け入れてくれなかったらどうしよう
ただ、考えているだけでは、実際に入園願書を出す時期に慌ててしまうかもしれません。
ポイントを押さえて行動すれば、大丈夫。
この記事では
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検査はしていないけれど、集団生活に不安がある子は何を判断基準に幼稚園、保育園を選んだらいいか
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いつから行動をすればいいのか
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発達検査などしたほうがいいのか
という事について説明します。
最後までお読みいただければ、きっと幼稚園、保育園入園への不安がグっと減るでしょう。
ぜひ最後までご覧ください。
Contents
発達障害の子供の幼稚園選びは、凸凹への理解が最優先
結論から言うと、最優先すべきは「子供の状況を理解して受け入れる体制がある」ということ。
公立か私立か、英語が勉強できるか習い事がたくさんあるか。
園を選ぶときに判断する要素は、たくさんあります。
特色を打ち出している園も多いですが、もし、少しでもお子様に不安な点があるなら、これが最優先です。
理解があるといっても・・・園のホームページを見ても発達障害とかグレーゾーンとか書いてないし、どうやって調べたらいいの?
徐々に発達障害、もしくはその傾向がある子供への理解が深まってきています。
とはいえ、園により方針や状況は様々です。
特に私立幼稚園ですと、集団生活が苦手な子供のケアより「勉強」「習い事」「音楽」など、別の部分に力を入れている場合もあります。
そのため、ホームページに書かれていない方針を確認する意味でも、電話で問い合わせてみるのが一番です。
確かに成長と共に子供の様子が変わることも多くあります。
黙って紙芝居を見ることができなかった子が、集中して座って見られるようになった。
注意もきかず、衝動的に走って外へ飛び出していっていた子が、注意を聞けるようになった。
幼稚園、保育園前の子供でしたら、よくあることです。
しかし、それは園の先生方も理解していること。
「入園時までには落ち着いてるかもしれない。しかし、変わっていないかもしれない」
特にグレーゾーンの子供の場合、その判断は専門家でも難しい時があります。
問題は「変わっていなかった時」のケアができるかどうか。
きちんとした園でしたら、その点も加味して判断されると思います。
ひょっとしたら、ママが子どもに対して不安に思っている部分は、「今の年齢の子ども」ならよくあることかもしれません。
相談することで、新たにわかることもあるかもしれません。
園とのつながりもできます。
勇気を出して相談してみましょう。
言い方としては
「こちらの幼稚園(保育園)の方針に共感していて、入園を考えているのですが、子供が現在○○といった状況です。
入園後、ご迷惑をおかけしたくないので、自宅でもできるだけ改善する努力をしていますが、同年代の子のようにできるか、不安です。うちのような子供も受け入れてくださるのでしょうか?」
こんな感じです。
ポイントとしては
- 入園希望の意志
- 子供の現在の状況
- 自宅で改善に向けて努力している
この部分が伝わると、スムーズです。
発達検査を受けるか受けないかは、子どもの状況や年齢により変わるので、検査を受けていなくても先に園へ相談しましょう。
園から検査の依頼があった場合は、子どもの状況を知る意味でも、一度受けて損はないかと思います。
なぜ、ここまでしないといけないのか。
幼稚園、保育園は育児のプロなんだから、子供の個性に対応できるのではないのか。
英語や習い事などを優先して決めてはいけないのか。
このような疑問も出てくるかと思います。
次は、なぜ「不安な個性の部分を最優先して園を選ぶ」のか、根拠を説明します。
なぜ発達障害の子供の個性を優先して幼稚園を選ぶの?
発達障害でもグレーゾーンの子でも一番心配なのは、子どもの二次障害。
グレーゾーンの子どもで発生しやすい二次障害とは、自己肯定感の大幅な低下による登園拒否や登校拒否、暴言、ひきこもりなど(症状は幅広いので、これだけではありません)
仮にグレーゾーンではない子供でも、理不尽に怒られていたら自尊心が落ちてしまいますね。
グレーゾーンの子たちは、不器用な部分も多く、理解が足りない先生だと必要以上に怒られたり、出来ないことを求められて自信を失う機会が増えてしまいます。
園は、家と同じくらい長く過ごす場所。
そのため、個性を理解してくれる園を選ぶというのは、子供の二次障害を防ぐという意味で、重要なことなのです。
また、園側は、当然ですが「子供の安全」が優先されます。
例えば衝動的に外へ飛び出してしまう子や、個別での指示は聞き取れるのに集団で指示を出されたときは聞き取れない子、年齢相応の作業が難しく、ハサミなどで工作するときに不安がある子の場合、担任の先生以外に、一人か二人の子供につき、専門の先生が一人つかなくては危険な場合があります。
地域によっては、診断書などの書類や申請が必要になりますが、自治体から先生を派遣してくださることも。
そういった点も含めて、園も「フォローが必要かもしれない子供を受け入れる環境か」考えなくていけません。
仮にグレーゾーンの子供への理解がある先生たちでも、担任の先生以外の人員が少ないなど、園の状況によっては受け入れることができないこともあるのです。
ご近所の子供がみんな通う幼稚園に行かせたいんだけど、そこではグレーゾーンの子は受け入れないって説明会で言われたんです
周りの子は同じ幼稚園なのに、うちだけ違う幼稚園って、小学校のことも考えるとかわいそうですよね
ご近所の子どもたちが通っていたとしても、グレーゾーンの受け入れが難しい幼稚園は避けたほうが無難です。
小学校では、保育園も含め色んな園の子供が集まることが多く、どの園に行かせても子供は結局新しい人間関係を作る必要があります。
今は子どもの個性を理解してくれる園を優先して考えたほうがいいでしょう
グレーゾーンの子にとって、一番優先すべきは、集団に必要なマナーを学びながらも、子供の自尊心、自己肯定感を育める環境。
この部分がクリアできていない園は、入園後、子どもも、親も、先生も辛い思いをする可能性があります。
いくつか、園の選択肢がある場合、ぜひこの判断基準を入れて考えてみてください。
では、いつから園に問い合わせるべきか。
次は、実際の行動や時期について解説します。
いつから動けば発達障害の子供に合った幼稚園と出会いやすい?
既に幼稚園の候補がいくつかあるなら、5月~9月くらいには園に最初の電話をしておいた方が無難でしょう。
園によっては、まずその子の状況を確認するため、
「一度見学がてらお子さんと園に遊びに来てください」
と言われるかもしれません。
因みに、プレ保育(プレスクール、プレクラス)を希望する場合でも、事前に電話相談をするとスムーズです。
プレ保育開始の前年、7月から12月くらいに連絡してみましょう。
最近は発達障害、グレーゾーンへの理解が深まってきているので、一つの園にこだわらずに探せば、入園できるケースも増えています。
それでも難しい場合、入園を1年遅らせてもいいでしょう。
市の児童相談所、発達センターなどに相談しながら、習い事や支援センターに通って1年過ごしていたら子ども自身がどんどん成長し、年中から他の子と同じように幼稚園に通えるようになった子もいました。
まずは電話を!発達障害の子供への理解は幼稚園にも広がっている
今回は
を解説しました。
入園拒否、という言葉を見かけるようになりました。
問い合わせたら、受け入れることができない、と言われた、うちの子は拒否されたんだ、憤る気持ちも良くわかります。
正直なところ、とても人気の園だと、上から目線で対応されることも、たまにあります。(そうではない園も多いですが)
ストレートに言います。
どんなに人気でも、親身に話を聞いてくれない園とはご縁がない方が幸せです。
仮にグレーゾーンではなくても、3年も在籍していれば、子どもには何かしらトラブルはつきもの。
そんな時、上から目線の園が、本当に子供のことを考えて対応してくれるか、不安になりませんか?
また、入園拒否をされた、という体験談を見ると、親が「その園にこだわっている」場合があります。
一つの園にこだわらず、できるだけ選択の幅を広げてみましょう。
大事なことは、子どもが3年(2年でも1年でも)の間、楽しく自己肯定感を育みながら集団生活のマナーなどを学ぶことです。
我が家では、幸い、グレーゾーンに理解もあり、受け入れてくださる幼稚園で三年間過ごすことができました。
本当に感謝しています。
あなたも、まずは問い合わせてみましょう。
そして、難しい、と言われたら、ご縁がなかっただけ。
こだわらず、粘らずに「わかりました」といって、次の園に電話をしましょう。
お子様が楽しい園生活が送れる幼稚園、保育園と出会えることを祈っています。