こんにちは。ナミです。
5月も半ばを過ぎ、新学年になったお子様たちの授業も軌道に乗り始めてきたかと思います。
また、この時期運動会がある学校も増え、毎日運動会の練習でクタクタになって帰ってくるお子様も多いのではないでしょうか。
この時期、多くの人が割と悩むのが「宿題」。
新学年で宿題の量が増えたのに、慣れない。
しかも運動会の練習や、時間割で6時間授業が増えたせいで、疲れてしまって、机に向かうのが辛い。
低学年だと、ぐずるお子様もいるかもしれません。
こんな時、ママさんたちは、どうしてますか?
終わったらおやつを食べよう、と励ましたり、時には厳しく叱ったり・・・
今回は、心理学を基本に、子供がやる気がないときに宿題をやってもらうための作戦をいくつかご紹介します。
明らかに体調が悪い日や、量が多い宿題などは、担任の先生と相談することもあるかもしれませんが、その前に宿題をチャレンジすることで、人生で大切なものが見つかるかもしれません。
その理由もお伝えしたいと思います。
Contents
小学生の集中力がないときに効果絶大!ゲーム感覚作戦
まずは、昔からの定番のやり方、ゲーム化すること、です。
一般的に、テレビゲーム、スマホのゲームなどは、少し難しい目標に挑戦させるようにできています。
それをクリアすることにより、絶妙な達成感を味あわせ、「このゲーム楽しい!」「次のミッションもがんばってみよう」とユーザーをゲームに引き付けていきます。
他にも様々な仕掛けをもって「このゲームは楽しい!」と思わせる工夫が凝らされています。
これらを、ゲーム以外に応用していく方法が「ゲーミフィケーション」です。
宿題に応用するために、簡単なやり方をまずは一つ。
低学年でしたら、お子様がよくやっているゲームの敵キャラを想像させます。
例えば、プリントの計算問題がずらりと並んでいたら
「この問題、ノコノコだよ!一匹ずつたおしていけば、ゴールまでつけるよ!」
などと声掛けをします。
漢字練習を三回ずつ、という宿題なら
「クッパを倒すとき、三回ずつ頭を叩くよね。漢字はクッパだよ!1回書くのは、クッパの攻撃を避けながら頭に近づくのと同じくらい難しいよね」
などと、若干こじつけでもいいので、
①想像させ
②ゴールへの道のりを提示
します。
また、「報酬」を用意してもいいかもしれません。
おやつでもいいし、終わったらこの漫画を読む、と紙や大きめの付箋に書いて、机に貼ってもいい。
ゲームでも、ボスを倒したら、新しい武器や防具、アイテムが手に入ることがあります。
それを連想させるような言い方をするのがポイントです。
こうやって気持ちを「乗せ」て、5~10分やり続けていくと、人の脳は「作業興奮」という作用が産まれてきます。
だんだんゲームのことも、面倒と思うことも忘れ、目の前の作業に夢中になってしまうのです。
遊びと絡めていいのだろうか、ちょっと面倒くさい、と思うママさんパパさん。
10分だけ付き合ってあげてください。
作業興奮の作用さえでてくれば、本人の脳が勝手に夢中にさせてくれます。
親が手伝えるのは、その作用が出てくるタイミングまで、と言ってもいいでしょう。
よし、ゲーム感覚は分かった!
しかし、うちの子は、それでは気分が乗らなかったみたい。
どうしたらいいの?
そんな方は、こんな方法はどうでしょう。
小学生が大好き!ユーチューバーになりきろう!集中力がないときは実況作戦
今や、YouTubeは、子供の娯楽の定番となりつつありますね。
ユーチューバーを目指すお子様も少なくありません。
そんなお子様にぴったりなのが、「宿題実況作戦」
ゲーム実況をするかのように、やっている宿題を実況させるのです。
えーーー?どうやるの?
と思った親御さん。
まずは、タブレットでもスマホでもいいので、ビデオモードにしてください。
そして、お子様に「実況しながら宿題しよう」と提案してみましょう。
お子様もやり方がわからないようなら
「こんにちは!○○(お子様の名前)です!今日は漢字練習をしてみたいと、おもいまーーす」などと、お子様が好きなユーチューバーの口真似や挨拶の真似をして、盛り上げてみましょう。
「この漢字は、むずかしそうですねーー。あ、でも○○ちゃんは、すらすら書いてますよーー」
「これは、違う読み方もできそうですね!なんて読むんだっけ??」
とキッズユーチューバーの親さながらに、声掛けをするのもいい方法です。
そして、それを5~10分程度でいいので、スマホやタブレットの録画機能を使って撮ってみましょう。
実際に動画をYouTubeなどに上げる必要はありませんし、編集などの必要もありません。
ただ、「それっぽく」声掛けをし、実際に宿題をしているところを録画することで、お子様の気持ちも上がる上がる!
こうして、ゲーム感覚のときと同じように、作業興奮の作用が出てくるまで応援してみましょう。
あとから撮った動画を見ることで、本人もがんばってる「自分」を客観視することができ、自信がつきます。
高学年になったら、動画ではなく、鏡を置くのもいい方法です。
さぼっている自分の姿に自分で気づけるので、再度集中を戻しやすくなるのです。
小学生時代の目的は集中力がないときどうやって対処するかを体験させること
ここまで、子供の「気持ちを乗せる」作戦をご紹介してきました。
いやいや、集中力を高めるなら、他にもいい方法があるんじゃないの?
と思われた方。
その通りです。
確かに、ホワイトノイズの流すとか、食事や生活習慣のレベルで集中力をあげることも大切です。
ただ、ご自身も、今までの人生で、
「受験の日までは、目標のところまで勉強しなくては・・・」
「外回りの仕事でへとへとだけど、見積もりだけは今日のうちに作っておかなきゃ・・・」
など、踏ん張らなくてはいけないときって少なからずあったのではないでしょうか。
根性だーーーっと、無理やり乗り越えることもできるかもしれません。
でも、それって続きますか?
「今日一日」だけでなく、「数日」頑張れるかもしれない。
でも、ゲーミフィケーションや作業興奮の体験をさせてあげることで、
「辛いときは、こうやって乗り越えることができる」という知識が生まれます。
一回の体験では理解できないかもしれませんが、何度か経験していく中で、
「そういや、小学校のころ、宿題辛いときはこうやって頑張っていたな」と思い出すはず。
子供がある程度大きくなったら、それらを元に、自分に合うやり方を見つけるかもしれません。
知識と知識が組み合わさって、パーソナライズされたとき、知恵となり、人より少しだけ多く頑張れることも増えていくのです。
本人も「疲れていても宿題をやり切った」という経験は、「自己効力感」・・・自分はやればできる、という自信が生まれます。
最初は小さなものかもしれません。
でも、積み重ねが大きな自信を産みます。
それは、怒鳴りつけたり叱りつけても生まれません。
怒られて、恐怖に引っ張られたわけではなく、「自分の意志で」努力した、という経験。
その、努力するためのコツ、を伝えていけたらいいな、と思います。
この記事が皆様の育児生活の一助になれば幸いです。